導入事例

CASE STUDY

CHOYA shops 株式会社さま

チョーヤ梅酒株式会社の子会社で、梅体験専門店「蝶矢」を通じて、日本の梅文化を現代的なスタイルで提供、梅の新たな価値を創造し、次世代に梅文化を継承するCHOYA shops 株式会社代表取締役/梅マイスターの菅 健太郎さまに、梅文化について、生活の木の原料卸を始めたきっかけなどについてお話を伺いました。

蝶矢が伝える新しい梅文化



私たちCHOYA shops 株式会社は、京都・鎌倉に位置する梅体験専門店「蝶矢」を通じて、全国各地の個性豊かな梅を現代のライフスタイルに合わせた提案し、梅の新たな価値を創造しています。

梅の歴史は、遡ること2千年前の弥生時代。大陸を渡り、中国からやってきました。
その後、平安時代は家庭薬として、鎌倉時代は梅干しとして、戦国時代は兵糧として使われてきました。

江戸時代になり梅酒が作られ始めましたが、当時は砂糖が貴重だったことから庶民には手が届きにくい存在でした。
昭和30年頃から、一般家庭でも梅酒を手作りする文化が生まれ、時代の変遷と共に、梅の文化が育ち広がっていきました。

古くから形を変え受け継がれてきた梅文化ですが、現在では梅農家の後継者問題に直面しています。

これは、梅味の菓子や飲料などの加工食品が、市場に多く並ぶようになったことなどが要因です。
梅味の加工食品は、梅を使わなくとも酸味料と香料で梅味と定義ができてしまうため、本物の梅が売れなくなり、価値が下がり価格も半分になってしまうのです。

この問題を解決するために私たち蝶矢ができることは、適正な価格で梅を購入すること、しっかりと梅を使う梅酒作りを行うこと。梅農家を守り、梅文化を次世代へ伝えていくことだと考えています。

蝶矢だからできる、梅1粒から楽しむ100通りの梅体験



このミッションを叶えるべく、蝶矢では「梅1粒から楽しむ100通りの梅体験」をコンセプトに、店頭やオンラインで、梅シロップ、梅酒作りのワークショップを開催しています。
有難いことに、ほぼ毎回満席になるほどの人気です。
体験で使用する梅は、美しく形が整った美味しい完熟梅。これは蝶矢でしか味わうことができません。

梅はとてもデリケートなので完熟の状態で収穫すると、翌日には色が変色してしまいます。
そのため、青い梅を目にするのが一般的ですが、私たちは、志を同じくした協力農家さまに、完熟した梅を収穫していただき、サイズ毎の選別をお願いしています。
私たちは収穫直後の梅を冷凍する独自の技術を持っているので、完熟し形やサイズが整った、美味しい梅をワークショップやオンラインでの提供が叶うのです。

梅文化を伝え続けていくためには、時代と共に新しい価値を創造していくことが私たちのミッションだと思っています。
さらに新しさを追い求めた結果浮かんだのが、梅シロップとハーブティーとの掛け算でした。

蝶矢の梅シロップ×生活の木のハーブティー



蝶矢では、シーズンごとに新しいメニューを開発しています。
水割り、ソーダ割、緑茶などのお茶割りと開発していく中で、ハーブティーも候補に挙がるようになりました。

エルダーフラワー、カモミール、ローズマリー、ハイビスカス、キンモクセイなどのハーブティーとブレンドしたメニュー開発や、梅シロップの手作りキットとハーブティーのセット販売を行っています。
ハーブティーとのかけ合わせは、とても好評で梅シロップの新しい可能性を感じています。

生活の木のレモングラス原料を使用したティーバッグの動きも好調で、梅シロップの甘さと酸味、爽やかなレモングラスとの相性が好評です。

生活の木の原料卸は、種類、ロットや証明書(残留農薬管理体制を証明する資料など)の提出など、こちらの希望に沿って提案をしてくれるので助かっています。

2024年6月には、生活の木原宿表参道店などで、”ハーブと梅のティータイム”と題したコラボワークショップを実施し、たくさんのお客さまにご参加いただき、梅文化の新たな魅力を伝えることができました。次回もぜひ開催したいと考えています。

今後も、生活の木とのコラボレーションなどを通じて、様々なハーブティーとの組み合わせや、梅の文化を一緒に創出していけたら。
梅はこの先も、日本人にとって身近な存在であり続けてほしいですし、日本だけではなく世界にも梅の文化を伝え、広げていきたいと思っています。

案件担当者 開発営業本部 小倉 健斗

(取材・文 / 開発営業本部 平川 知子)
所在地
大阪府曳野市駒ヶ谷129-1

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