バラエティコスメショップ「ア・フルール」の歩み
私たちイズミには、「ア・フルール」というバラエティコスメショップがあります。この業態は、今からおよそ20年前、私がバイヤー時代に、オーガニックコスメに魅力を感じ、その良さを伝えたいという気持ちから立ち上げたものです。当時日本では珍しかったオーガニックコスメをひとつずつ開拓、仕入れ販売し、10年前にはフェムテック関連商品も始めました。販売当時は、オーガニックコスメの認知は低く、その良さを伝えるところからスタート。安心安全な素材であり、万が一口にしても問題のない、素材の細部にまでこだわった製品であることをひとつずつ丁寧にお伝えし、理解を積み重ねてきました。今まではオンラインで購入していた方も、オーガニックコスメを直接購入できるため、遠方から足を運んでくださる方もいらっしゃいました。思い返してみると、一バイヤーとして、地方と都市の市場の差を埋めたかったのも大きな原動力だったと思います。
生活の木と超えていく、フェムケアのハードル
「ア・フルール」を通じて、オーガニックコスメやフェムケアアイテムをお客様に届けてきましたが、フェムケアの必要性がお客さまに伝わり切っていない、ウェルビーングという概念自体が、独り歩きしている気がしていました。ですが生活の木の商品は、あえてフェムケアと謳わなくても、女性のお悩みに寄り添ったアイテムが充実しているのでお客様に伝えやすい。アロマ、ハーブティー、入浴剤や化粧品、洗うものから飲むものまで、一つのブランドで横断的に紹介できるところに魅力を感じています。生活の木の商品を通じて、日々の暮らしの中で、心が落ち着く癒しやリラックスできるひとときを過ごしていただけると思っています。生活の木は、モノの提案だけでなく、ワークショップを通じて、コトの提案もしてくれるのも有難いですね。両面からの提案は、一層お客様に届きやすいと感じています。ギフト訴求もできるのも助かっています。「ア・フルール」の売り場そのものが、お客様の癒しの空間でありたい、そして商品を使っていただくことで、明日への活力になり、また一歩を踏み出す気持ちを後押しする存在になれたらと思っています。
美と健康の総合窓口を目指して
私たちの使命は、お客様が本当に必要なものを届けること。だからこそ、売り場に立つ販売するスタッフとの目線合わせが大切です。トレンドをキャッチアップし新鮮な売り場づくりも必要なことですが、お客様の今を直で受け止めるスタッフの声を大切にし、リアルな空気感を捉えた提案を心掛けています。地域密着型GMSであることはこれからも変わりません。オーガニックはもちろんですが、顧客が求めているものを大事にバラエティも共存した、顧客に寄り添った売り場作りをしていきたい。イズミと言えば、「美と健康の総合窓口」と思っていただけるように、これからも歩みを進め、GMSの頂を目指したいと思っています。
案件担当者 開発営業本部 古矢 貴信
(取材・文 / 開発営業本部 平川 知子)