リゾートホテルから、ウェルネスリゾートに
株式会社nobitelは、「人の未来を大きくする、それを応援する会社」というビジョンに掲げ、主に健康やスポーツにかかわる分野に特化した事業を展開しています。
その中で、世界自然遺産である奄美大島本島の最南端に位置する、「THE SCENE」というウェルネスリゾートを経営しています。
「THE SCENE」は、代表が奄美大島でダイビングをしたとき、その海の美しさに心を奪われたことをきっかけに、nobitelのサービスが集約されたホテルを作りたいと思いスタートした事業です。
スタート当初は、事業が成功しているとは言い難く、お客さまが少ない状況が続いていました。
あるとき滞在されていたお客さまのお一人が、ヨガをされながら涙を流されていたことがあって……。
気になったスタッフがお声をかけたところ、大自然に囲まれて心が浄化されたと、お話をいただいたことがありました。
このことをきっかけに、「THE SCENE」の魅力を改めて見つめ直し、豊かな自然の中で自分を取り戻すひとときを過ごす「ネイチャークレンズ」をコンセプトに掲げ、ウェルネスリゾートへリブランディング。結果、2年目以降はビジネスを軌道に乗せることができました。
「THE SCENE」へは、奄美空港から車でおよそ2時間かかり、とてもアクセスが良いとは言えませんが、滞在されたお客さまからは「宿泊先で、こんなにゆっくりした時間を過ごしたのは初めて」などの声をいただく機会が多くあります。
ここでしか出会うことのできない自然と、ゆったりとした時の流れを感じられるのが、「THE SCENE」の魅力だと感じています。
スリープツーリズムの可能性
「THE SCENE」の魅力を十分に伝えるための滞在プランを考えていた時に、「Wellness & Well-being」をブランドコンセプトに掲げている、生活の木が目に留まりました。
その後、生活の木の商品をアメニティーにした、心身ともに良質な休息を提案する「ウェルネスプラン」を一緒に企画しました。
生活の木の製品卸のメリットは、アロマ、ハーブティー、化粧品と、ホテルステイをしている間、お客さまのすべてのシーンに寄り添うことができること。
ヨガをしながらアロマを楽しんだり、ゆっくりとハーブティーを飲みながらリラックスしたり、お風呂上りはスキンケアに時間をかけたり、「THE SCENE」で過ごすゆっくりとしたひとときに、ちょうどフィットすると感じました。
このプランは、30代後半~40代の女性を中心に利用いただきました。
最近では、良質な睡眠を求めて旅をする「スリープツーリズム」が日本、そして世界で注目が集まっています。
私たちは、nobitelでの知見を活かし、「THE SCENE」を通じて、運動や食、そして睡眠、すべての体験を提供し、今後もお客さまの心と体の休息をサポートしていきたいと考えています。
今後、生活の木とは、製品卸をはじめ、ここでしか体験できないワークショップなども計画し、共に「スリープツーリズム」を牽引していけたらと思っています。
案件担当者 開発営業本部 小倉 健斗
(取材・文 / 開発営業本部 平川 知子)