「すべての明日に、はなやぎを。」をコーポレートメッセージに、小売からウェディング事業、葬儀事業、地域創生事業など幅広い事業展開をされている、株式会社日比谷花壇 リテール事業統括部 フローリストの石井千花さまに、日比谷花壇のこと、生活の木のOEMを検討されたきっかけなどについて、お話を伺いました。



ハレの日もいつもの毎日にも　花と暮らすやさしい時間

日比谷花壇は、ショップ事業に加え、イベントプロデュース、空間装飾、緑化、コンテンツビジネスなど、花緑にまつわる事業を幅広く展開している企業です。

その中で、私は主に小売部門と社内の人材教育、イラスト制作等のコンテンツ事業を担当しています。
日比谷花壇といえば、高級なフラワーギフトを思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ハレの日だけではなく普段の暮らしにささやかでも花緑を気軽に取り入れていただきたいと思っています。

最近では多様化しているニーズに合わせて、サブスクリプションのサービスも展開しています。一輪の花を毎日店舗に取りに来られるお客様もいらして、花をきっかけにコミュニケーションが生まれています。

日常に花があることで、自然との接点が生まれ、優しい気持ちになれたり、心と時間に余裕が生まれたりする、そんなひとときを提供できればと考えています。

日比谷花壇に来られるお客様は、丁寧な暮らしを大切にしていらっしゃる方が多い印象です。生活の木のお客様も、ハーブやアロマなど自然のものを取り入れた生活をされていて、顧客層が似ていると思っていて……。ご一緒できたらと思っていたところ、ちょうどお会いする機会が重なり、オリジナル商品の話に自然と進んでいきました。

生活の木と創る天然アロマのリードディフューザー

今回、自分たちの大切にしていること、思いが込められたリードディフューザーが作りたくて、天然アロマにこだわったアイテムを生活の木に依頼しました。

春からの展開でしたので「新生活に癒しとやすらぎを」をコンセプトに、香りはリラックス効果やリフレッシュ効果が期待されるものを依頼しました。私たちは花のプロですが、香りのプロではないため、香りの図鑑を見せてもらいながら、一から丁寧に香りを組み立ててもらいました。

希望の香りを作り上げるのは難しかったのですが、今回は合成香料ではなく天然アロマにこだわり、お客様はもちろん、スタッフにもアロマでリラックスした時間を過ごしてもらいたいという気持ちで、幾度かの再調香とご提案の中から決定させていただきました。



パッケージも、唯一無二の香りと同様に完全オリジナルとなる様、精油に使用された植物を私自身がひとつひとつ描きレイアウトしています。

出来上がった香りはスタッフにも好評で、販売も順調です。

ご来店されたお客様がこの香りと出会い、ご自宅用にお買い求めいただくことは想定しておりましたが、販売してみるとその想定に加え、このリードディフューザーをギフト用にお買い求めいただく事も多く、中にはギフト用にと6本10本とまとめ買いされる方もいらっしゃいました

また、ニュースリリースや新聞などのメディアをご覧いただいた企業様から、お問い合わせをいただくこともあり、様々な方向から次に繋がりをもつことが出来そうです。

これからの夏は気温が高く、切り花にとっては厳しい季節ですので、生花を飾るようにこのリードディフューザーで植物の豊かな香りを楽しんで頂きたいと思います。

今回はリードディフューザーをお願いしましたが、今後も、季節の花の香りをベースに、また天然アロマを用いたOEMを生活の木に依頼したいと考えています。

案件担当者　開発営業本部　秋元　隆志　

（取材・文 / 開発営業本部　平川　知子）